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第1話 ランニング・ロジック ―45歳PM、走る趣味を実装する― プロローグ その1

静かなる危機

あれは、二年前の正月のことだ。自宅のこたつでぬくぬくしながら、蜜柑を片手に箱根駅伝を眺めていた。

ふとテレビに何の気もなしに見ていた箱根を走る学生たちに自分の過去を重ねていた。

たいち
たいち

「俺も学生時代は、高校のマラソン大会とか走ってたなぁ」

口から出たのは、過去自分が走れていた時の記憶だ。陸上部だったわけでもない。ただ、若さという無敵のエネルギーがあった頃の記憶が、美化されて出力されたに過ぎない。だが、その時は本気で思ったのだ。在宅ワークで鈍った身体に喝を入れるために、ランニングをやらなくては、と。

手元のスマホでAmazonを開き、ランニングウェアを検索した。よさげなデザインを比較検討し、カートに入れる。ここまでは早かった。

しかし、決済ボタンを押す直前、これからランニングをすることを想像すると、少しめんどくさくなってしまっていた。

たいち
たいち

待て。今は一月だ。外ってすごく寒いんじゃないか。こんな中ランニングをするのは面倒だなぁ。

窓の外を見る。冬晴れだが、風は冷たそうだ。こんな中でランニングをするのは、正直しんどい。それに、ちゃんとしたウェアもまだ手元にない。近所の人に見られたら「張り切ってるな」と思われるかもしれない。一生懸命走ってる姿を人に見られるのは、なんだか少し恥ずかしい。

たいち
たいち

いい感じのウェアもないし、一生懸命走ってる姿を人に見られるのは少し恥ずかしい。今はちょっと、時期が悪いな。

……とりあえず俺は「あとで買う」リストにウェアを移動させ、そっとブラウザを閉じた。 やめたわけじゃなくて、暖かくなったら、また考えよう。まあ、ランニングなんていつでも始められるだろう。

そう自分に言い訳をして、俺は二つ目の蜜柑に手を伸ばして、先頭が鶴見中継所でたすきを繋ぐ姿を応援し始めた。

それから二年

まだ俺は走り始めていなかった。

それどころか、事態は悪化の一途をたどっていた。  そのツケを払わされる日が来るとは知らずに。


こんにちはたいちです。

健康のためにランニングを始めました。まだまだ分からないことや失敗することもありますが、これまでの経験を元にランニングの楽しさを伝えられたらなと思います。

ところで、たいちはいつ走るんだ!?走れたいち!RUN!たいち!

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